アイドルによるコスチュームプレイ

年に一回は買いたくなるオシャレ雑誌、『H』。いや、たまに何となく買ったりはしてるんだけど、これは! という特集を年に一度はうってきてくれる、乙な雑誌。『H』。
三月号は「コスプレ06」。アイドルがコスプレを魅せる特集、ナイスですねー。


「女性視点の」コスプレを心掛けた今回の企画。エログラビアお得意の男性視点コスプレではなく、「女の子のための」コスプレ。
アイドルの「コスプレ」 は、まさにコスチュームを着こなす方に主眼がある。キャラになりきる手段としてのコスチュームではなく、何を着てもそのアイドルのままで魅せてしまう。
アイドルの「コスプレ」と、渋谷陽一が言うところの「男の子の視点で語られる事が多」いという「コミケ」や「メイドカフェ」でのコスプレは微妙に乖離しているんじゃないだろうか。すでにあるキャラになりきるか、コスチュームから新たにキャラを創造してなりきるか、というスタンスの違いもあるだろうし。あと、ほら、男の子だってコスプレしたいじゃん!


それよりも、本編、「女の子のための」「着てみたい」コスプレというコンセプトは見事に成就した、素敵な特集が出来上がっている。
蒼井優木村カエラという合わせ方は初めて。オシャレな企画で競演してそうな気はするけども、そんな既視感と、いざ並んだときの豪華な斬新さの合わせ味。「男の子の視点」も満たし溢れるほど。
蒼井優の白メイドはほっぺたの豊潤さと、眉と同じ長さ太さのつぶり目のラインが優しくて、コスチュームと抜群のシンクロ。
カエラの方はコスプレというよりも、通常のモデルファッションの印象を受けた。白黒逆の方が、引き攣ったような緊張感で読者にここちよいつまづきを与えたんじゃないかなあ。これは男の子視点か。笑。


戸田恵梨香の黒バレリーナは不意打ちのプレシャス。露出度の高さも嬉しいんだけど、髪をきっちりとまとめ上げたにも関わらず柔らかさを保たせる戸田恵梨香の表情作りを味わえたのが至福。
半身立ちで細身から貧相へ印象を流しやすいポージングながら、表情の柔らかさが細さのネガティブなイメージを打ち消して、コスチュームの黒の存在感へと無理なく展開させている点が素晴らしい。


成海璃子はせっかくのチャイナドレスなのにピンクタイツを履き込んで台なし。まだチャイナにタイツを許せるほど私は大人じゃない。
台なしながらも、チャイナドレスのラインの魅力と、何よりも成海自身のポテンシャルが凄まじ過ぎる。


ほか、加藤ローサアメリカンポリス、上野樹里のスチュワーデス、香椎由宇のナース、どれもリアルさへのコスチュームではなく、コスプレのためのコスチューム。だからこそレイヤーの魅力をがっしと受け止める。
鈴木えみのチアガールは、濃く整った顔立ちにマッチはしているんだけど、世の中にはダサい日本のチアコスチュームが好きな層もいることを推し量ってください、と、これは男の子視点。


トリは中川翔子セーラームーンコス。たまにはネプチューンやってくんねえかなあ、とパーマフェチは祈念する。
しょこたんはインタビューとブログ解説が充実。伸び伸びの喋りが達して読者を選ばんが勢いだ。
そういえば、アップトゥボーイのアイドルマップの「オタク系アイドル」欄にきゃんちや類家樽が載ってなかったなあ。W信者の加藤夏希もそこでいいじゃん。
と、しょこたんのコス解説に頻出する「友達」もブッキングしてください。後ろ姿のちっちも。


登場した全員が声を揃えて「楽しかった」と極めてポジティブな感想。「女の子」に潜在するコスプレ願望を綺麗に満たせる特集を魅せきった。
「男の子」視点は否定的に扱われながらも、抜目なく補完してくれた。イナフだ!
『H』はグラビアを投げ出さない姿勢が素敵よね。にしても、520円って、こんな安かったっけなあ。

オンライン・アイドルコンテンツ 3月

3月のアイドルコンテンツが始動した。
注目されるの今週号の『週刊プレイボーイ』の表紙巻頭グラビアも飾った、紗綾。週プレのデジタルコンテンツである「http://wpb-net.shueisha.co.jp/」に登場する。
予告サンプル画像
「年齢」「顔」「胸」をまんべんなく活かしてくるのが紗綾グラビアの醍醐味。週プレ本誌では顔の魅せ方がキツめだったけど、デジタルコンテンツなら点数も多いし、楽しめるのかな。
もうひとつ、どうしても目が行くのが「404 NotFound」に今週から登場する川村ゆきえ
「今一番逢いたいグラビアアイドルのお宝写真を大公開!!」という、意味深な、それでいてファンの気持ちを言い切ったキャッチコピーを掲げられた。「お宝写真」ということは過去撮影分なのかな。