実写版「美少女戦士セーラームーン」 第19話

ヒーローの得意技超ド級鈍感男の瀧仮面と沢井美優セーラームーンの見てらんないぐらいベタな切なさ全開の相克が炸裂した今回! というかこの調子がしばらく続くのかな。「クワトロ・バジーナの第1法則」にのっとって正体がばれない瀧仮面、自分が好かれてると気づかない瀧仮面、なかなかキャラがたってきました。
キャラがたってきたのは彼だけじゃありません。元気の塊のようだった沢井美優ムーンも恋愛に苦悩をかかえてアンビバレントな本性をあらわしはじめた。
浜千咲マーキュリーは、原作の水野亜美からずれすぎない程度にオリジナリティが出てまいりました。特に沢井美優ムーンを人知れず想う気持ちが激しくなってあらわされてきてます。
北川景子マーズも単なる棒読みモデルから、顔芸まで達者な知的美人と印象を変えてきてくれてます。他人に責任を共有させるのが嫌いで自分で背負い込むタイプ。この3人はそういうところでステレオタイプ化し過ぎないことを見守りたいです。
今回、いきなり株を上げたのが小松彩夏ヴィーナス。ヴィーナスとしては前回、前々回と頑張ってきましたが、小松彩夏としては今回のミミック攻撃のあとの茶目っ気満点の表情がすさまじいポテンシャル!
そして花丸急上昇は安座間美優ジュピター! これはキたよ! ナイスですねー! セーラー戦士の仲を取り持つというポジションに立って心を砕く姿も愛くるしいけど、とんでもないのは次回予告! 沢井美優ムーンとロボットウォーク地場衛の(おそらく仕込み)デートを星明子よろしく陰から見守る安座間美優の期待顔のすさまじさ! このポテンシャルはすさまじい! 棒読みも気にならんくらいのいい表情! ストップ高! ゴージャス過ぎる! 次回に超ド級期待だ。
ダークキングダムのみなさんは相変わらず。ジェダイトがよりキモイキャラとして足場を固めつつあります。
今回のMVPは沢井美優ムーンでしょうがない感じ。アクションもなるべく自分でこなそうとしてるし、今日の変身セリフのときに声をうわずらせていたのは見事。
ストーリーはたくさんの面を書きすぎちゃってる感があるので、バランス崩れないように進められてくかが気になるところ。でもまーさか今回、ガキ女のライバルが萌ちゃんとはおもわなかった。ベタと言えばベタだけど…。
同じくベタっていえばベタだけど、並行するストーリー同士でキャラのモーションがだぶらされたりとか、構成のうまさもはっきりさせてきました。
沢井美優うさぎに気をつかう安座間美優と、気はつかうけど恋の成就となると複雑な浜千咲嬢。