キューティーハニーは二度見る

庵野監督が、日本ではまだ監督の名前で映画を観に行くわけじゃない。あくまで出てる人をお客さんは観にくる、といったようなことを述べていた。いや、サトエリだからというよりも、庵野だから観に来るって人が多いとおもうのだけど…。もしくはサトエリが「ハニー」をやるから、「ハニー」の実写版だから、という印象だけども。
さてさて、この映画の感想を書こうと思ったのだけども、こういう映画なり小説なりの感想を書くときに、どこまでネタばらししていいのかということに頭がいく。SFやミステリーはネタばらし、特にオチばらしはご法度もご法度なんだけど、ハニーの場合はオチまで雑誌などに載せられているから、なぁ…。
ネタバレを上手く避けてなおかつ面白く描くのがレビューの醍醐味かもしれない。というわけで、こちらではなるべくネタバレせずに、というのはちと無理なので、楽しく感想をかきつけてやろうと思います。


とにかく、この映画の最大の注目は、飲み明かして起きた秋夏子(市川実日子)のブラジャーの肩ひもが白シャツから透けて、腕へずれ落ちていることまで表現したということだ! 神は細部に宿る? こんなとこに神なんか宿ってたまるかい。客の興味がそこに宿らされるんだ。
「普段から化粧している」人たちが暮らす作品世界に持たせるリアリティとは? その一端。
あと、早見青児(村上淳)のポーズがパンサークローの構成員たちのモーションと一緒。帽子に手をあてて斜に構えるところ。
あと、あとは唐突なジンジャー!