実写版「美少女戦士セーラームーン」 アルテミスの言葉選び 第47話

今回は文句なしに面白かった!
いや、文句はある。「美奈子が、逝ってしまった!」の言葉選びはどうにかならんのか。…ってのは自分が「いく=逝く」に慣れてしまった悲しさ、本来のターゲット層には「いく=行く」でどこかに行ってしまう美奈子、という演出がされていたのはほぼ確実だろう。もちろんガキはバカではないので美奈子が死んだらしきことは周囲(特にマーズれいこ)の慟哭によって察知する。「死」という言葉を直接に用いずここまで描いてきたことに敬意を表すべき。とはいえ、アルテミスの言葉選びや北川景子の仰々しい演技ならびに画面演出は歳いって童心を余所にしてしまった大きなお友達にはズレて見えてしまうことは否めない。
しかし無理やりな文句もこのあたり。
おのおのを少しづつ取り上げるあまりに焦点がぼやけつつあった最近のセーラームーンのひとつの結晶としてこの回自体が働いた。ただしくはこの回以降クライマックスに向けてそれぞれの回の伏線がまとまっていくのだろうけれど。
最大の注目はクンツァイト。全てを知っていたはずの男が、自分の予知できない状況に放り込まれて苦悶している。ラストに向けてどう動くのか。
ネフライトは亜美ちゃんにお熱、という伏線は最終話に「マーキュリーを救うネフライト」という流れを作り出すのだろうか。
ジェダイトはこのままだとクインベリルと心中の予感。しかしそれはそれで格好いい。むしろそうしろ。
そして次回予告でダークアリババ化してしまう滝仮面。渋江譲二の表情がここにきて急激に豊かになってきた。タキシード仮面からマスターエンディミオンになってしまい表情全開なのが発達に結びついたか。
浜千咲は相も変わらず可愛い。このまま次の仕事に期待。
沢井美優はまぁ、安座間美優も、まぁ。
とにかく今回はストーリーだけでなく、大きなお友達によろしく! パンチラ胸チラ満載。一時停止を連打するんじゃない。
小松彩夏の片口角を上げる笑顔も見納めか。遠藤嘉人ゾイサイトに続いて乙。