新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド

とりあえずネタばらしを辞さない姿勢は、ネタがばれようがいいものはいいという態度をあえて明示的に出しているのかもしれないけれど、それでもネタばらされを嫌う読者はこの本を迂闊に読みすすめてはいけない。
とくに、これから古典ミステリーでも読んでみよっかな。って人は最初の「第一講義 <心構え篇>」の「叙述のトリック」の注050は読まないほうがいい。そのほかちょくちょくとネタばらし満載。


注目すべきは深沢七郎の『風流夢譚』を例文として用いたこと。これに触れ「図書館でこの号だけ〜」のくだりはワロタ。