石川梨華写真集『華美』全ページレビュー

石川梨華写真集 「華美 hana-bi」

石川梨華写真集 「華美 hana-bi」

石川梨華はグラビア向きではない。石川梨華の笑顔の魅力は固定されて生まれるものではなく動きの中で光る、動いてこその石川梨華。と思っていた。
しかしそれがいかにあきめくらのたわごとだったか。この写真集で開眼した。あ、いや、もともと開いてはいるのか。特に前半のやわらかなえろかわいさはモーヲタだけに堪能させるのは勿体無い。紺野あさ美道重さゆみ田中れいなと高質なソロ写真集が続いたけれど、ハロプロ系写真集はどちらかといえばアレな中身が多かった。もうそれも過去の話にできるのかな。亀井絵里にも期待。亀井絵里写真集「亀井絵里」
水着満載! ではないけれども、前半の水着は実にしっかりしたえろかわいさ。後半はストーリーを自分と写真集と石川梨華の中に見出さないとだれるけれど、買ってよかったと思える。というわけで全ページレビュー。数字はページ数。☆は気になる。

  • 表カバー 艶かしさを予言するかのような暗いトーンのカット。目に注目をかけさせたったのかもしれないが、反り返る上唇と柔らかな上胸の盛りはじまりに気をとられる。このテンションで写真集すすむのか、という不安はいい意味で裏切られる。後半で艶やかさは焦点をあてられるために表紙に食いついた人を裏切りもしない。よく言えば多彩かつバランスがとれている。
  • 表表紙 暗闇のなか水しぶきをあげた瞬間。動的な表情を切り取ったのは置いといて、梨華肌全開の黒さ。顔の明るさ白さが浮いている。
  1. 見返しと含めて青空に雲
  2. 次ページと見開きで小13カット。モー娘。お得意のベアトップ型水着で嫌な予感。石川梨華のグラビアにおける笑顔のバリエーションの少なさがあらわれている。ここは髪型に注目。無造作気味に後ろに編み流したトップでイモっぽさを演出できている。
  3. 前ページと見開き
  4. 次ページと見開きでタイトルバック。赤茶すすけた瓦の上屋根の上、赤いワンピースを着て立つ。浅黒い梨華肌には青い空とにじむ汗がよく似合う。バランスをとろうとしているのか下半身ふとももあたりに力が入っている。
  5. 前ページと見開き
  6. 見返り梨華。グラビアにおける標準スマイル。絞りを開き気味でかなり明るい。実質的セクシー担当だからかワンピースであっても胸が強調されている。
  7. 全身見返り梨華。こちらは梨華肌が堪能できる明るさ。グラビアにおける標準スマイル2。ここは胸より尻。背中が内に反っているゆとりがワンピースのたるみからもわかるのに、尻ははっきりとボリュームを主張している。
  8. 室内でのカット。横からの光だと顔の凹凸が不気味にでますか。眉間と小鼻、唇がとんでいるためにパーツそれぞれが不自然に浮いてみえる。
  9. 同シーンで横顔。横を向いて口を半開きにすると上唇の反りが目立つ。あわせてほほの盛りも陰影の効果で際立つ。太ってもいないのにぷっくり顔に見えてしまう。
  10. 同シーンで体育座り(尻浮かし)。この笑顔もグラビアの笑顔バリエーションでその3。2-3ページの見開き小カット群はこの筋。この笑顔の特徴として目が黒く塗りつぶされることが挙げられるけれどこのカットは目線をそらすことで白を生みやや新味。
  11. 窓に顔をつけるアップ。しっかり作りこんだグラビアという印象を受けるカット。石川梨華の概念上の美しさの基点。
  12. 見開きで太陽の光を味わう。青地に白花柄のワンピース。汗ばみのない梨華肌は生々しさを消し去っている。このように下方からの撮り角度だと唇も違和感なく堪能できる。
  13. 前ページと見開き。
  14. オレンジ色に光差す顔のアップ。ここちよさ漂うアルカイックスマイル。陰影が目立たない色の光だと端正さははえる。
  15. 青地ワンピース全身で掌を差し出す。ワンピースを外さずに着ることができるポテンシャルは重要だ。爪長いっすね。
  16. 何かにぶらさがり体を後ろに反らせ笑顔。ほっぺたのラインがまだ痩せていたころの杏さゆりをかすかに思い出させる。大口をあけるグラビアカットは多くない。とっておく。
  17. ジャケットやプロマイドでみせるパーフェクトスマイル。だけど違った印象を受けるのは顔が陰になっているからか。ただ表情の作りこみ具合と肌の生々しさが相克してものすごいバランス。ナイスですねー。
  18. テトラポットに飛び移り着地。これはなんといってもジーパンの縫い合わせ目に感謝をささげなければならない。この食い込みだよ、パパ。
  19. んで飛び移る瞬間。踏み切るはずの左足の間が抜けているから不安定さバツグン。セパレートタイプのビキニブラが見えていることにより、これからのページに期待を持たせられる。
  20. その期待にまっすぐこたえてくれる展開に感謝。ゆるやかな谷間は腹部とのコントラストでいっそう引き立つ。梨華肌にも感謝。
  21. 下唇を噛みしめ下方のカメラを見下す。いくら豊かになったとはいえ表情のバリエーションは多くない石川梨華グラビアにおいて、こういうのを繰り出されるとたまったものではない。即陥落。これは梨華スマイルが準拠枠としてあるからこそ威力が百倍増する。前ページと違い全身に光を浴びているため梨華肌は抑え気味。もちろんジーパン上部からはみ出るピンク色の布を見逃すはずはなく、これはビキニでは! とさらなる期待に死にそうになる。☆
  22. 物憂げに流し目。ややほほが赤っぽくなったため濃い目の化粧にみえるのは少々ズレだが、これはこれでおきれいです。ビキニブラの見せ方として正面→斜め→側面という展開で胸を露出させていく。んでこれは斜めだから当然そろそろ側面からバスト! とココロオドル。そしてジーパンからはピンク布はさらにはみ出し、これは間違いなくビキニだ! と上下に希望が。
  23. ここで横胸披露。予想以上に露出部が広くでこちらが緊張してしまう。上部は期待に即答えておいて、下部はまだまだ引っ張っている。じらすなぁ。
  24. そしてビキニ披露! ややさとう珠緒がかったゆるい笑顔がたまらない。そのやわらかさはビキニとも呼応する。やわらかい水着をきつめに装着しているために張りを充分に味わえる。角度は大きめだが心配になるほどのローライズ。下腹部から腰へのやわらかい肉の流れもこれらに呼応した。何気に突き出す胸、ふともも、細腕、それらを見事に統率しきる表情、やわらかいえろかわいさの極致はここにある。☆
  25. 背面全身カット。小さめのビキニのために尻が収まりきっておりません。ビキニがつくりだそうとする尻と、それにとどまらない梨華尻、その激戦を見守ることができる眼福。
  26. 髪で顔は隠れているうえに光でボディ前面もとんでいるからあまり嬉しさは無いカット。箸やすめ。
  27. 腕を前面でクロスさせそのまま背部に、目線は手先を追うために振り返り気味。これはTシャツを脱ぐしぐさじゃないですか! これだけの動作でエロを噴出させるとは恐れ入る。ここは、笑顔でもなく日常の動作といった表情にも注目したい。あとは尻。
  28. 海岸洞窟入り口にて。かなり明るく撮ってはいる。左わき腹のホクロ。
  29. カバーカット。カバーと紙質が違いてかりが抑えられている。
  30. うきわまみれ。石川梨華楽しみカットだと表情その3のようになりがちで、その例が2-3ページ。ここは左下カットのアゴにそって親指と人差し指でブイサインを作った表情がコミカル。こういうバラエティ顔はソロ写真集だと嬉しい。左上カットのようにきれいに飛ぶんだなぁ。
  31. このカットを考えたやつは天才。石川梨華のやわらかさを表現する手段としては最高峰、人間輪投げとして浮き輪を通される。うまく浮き輪を通すために体をくねらせないといけない、そのことに気づいた制作側の圧勝だ。梨華肌の浅黒さも完璧披露。とにかく腹上部からわき腹、腰、尻にかけるくねりと、ふとももの豊かさぶりが夢のひととき。☆
  32. うきわを背負う背面カット。やっぱこのビキニ小さいよ。
  33. 浮き輪にすっぽり埋まりほほを膨らませる。上唇が入れ込み隠れるだけで印象が大きく変わる。
  34. 見開きで砂浜に寝そべる。顔がなんとなく木下あゆ美。梨華肌も抑えられ。作り上げた肌の美しさ。
  35. 前ページと見開き。
  36. キャップのつばに手をかけるcool梨華。くちの開け方もこれだけ微々たれば問題ない。
  37. 作りすぎな笑顔。
  38. レンズを指で押さえる隙間からキャップに胸元の開いたニット。フラットな表情はこの写真集だとかえって浮く。
  39. 網フェンスを登る。しばらく水着パートはおあずけ、を予感できる。
  40. 口元鼻元がとても加藤ローサ
  41. 両手を頭において尻を突き出す背面カット。左上腕部と肩肉によって生まれたくぼみがたまらない。
  42. 見開きで壁を抱え込み笑顔。腕で口元が隠れているがあごの感じから口を開いているのでは、と。惜しい。
  43. 前ページと見開き
  44. 子犬とたわむれる小カット群1。赤いフリースにジーパン。
  45. 子犬とたわむれる小カット群2。左上、カキ氷をほおばるカットなんぞを見ると、ああ石川梨華もふつーの女の子なんだなぁという幻想にとらわれる。幻想。左下、ドラマのコミカルシーンのような表情。
  46. カキ氷は白玉ミルク金時でした。過去のソロ写真集を喚起させるカット。右こめかみのほくろ。
  47. こちらも懐かしさを覚える表情。髪型と赤い服からかしら。
  48. 黄色いタンクトップに赤いエスニックなフレアスカート。ピアスも南アジア感。上唇が極端に目立たない、おそらく口を軽くすぼめているのだろうけど、陰になっていることの相乗効果で新境地感満載になった。
  49. 引き続きアジアン。強烈に胸を持ち上げているからどうしてもそこに目が行く。
  50. 引き続きアジアン。側面からの光が強すぎて顔をとばしているが、こちらは陰が強く出るわけでもなくあっさりと可愛さを味わえる。無造作に編みこみあげた髪型も嬉しい。どちらかといえば素直な髪型が多いので髪形のバリエーションをつけられるだけでも楽しめる。
  51. 網戸の向こう側から手を押し付け覗く。やっぱ胸強調しすぎ。
  52. 植物
  53. クリーム色のビキニで濡れ梨華。まぶたが重たすぎて妙な顔。
  54. 足を桶につける。
  55. まつぼっくりをさしだす。
  56. まつぼっくりをさしだす。顔有。
  57. 白地花柄のワンピースに白いカーディガン。やや疲れた笑顔で視線を流す。
  58. 緑色のビキニでバストカット。カメラを見きっている。この色の水着はどうしても加藤あいを思い出してしまう。顔の端正さにはやはり無造作な髪型がはえる。
  59. ひざを抱えて視線を流す。ほほが肥え気味。
  60. 下はホットパンツでした。頭上の葉っぱに手を出す。わずかにおびえが出ている表情もかわいらしい。下乳に注目。
  61. 見開きでバストカット。憂い顔はいいとして、口を半開きにしたときの上唇および前歯の感じ方は人それぞれだろう。
  62. 前ページと見開き
  63. やや首をかしげ傘をさす。ここのカットの完成度が半端では無い。すさまじいポテンシャル。安倍なつみあたりが作りこんだグラビアを作ってた気がするけれども、こと清楚ラインの可愛さは石川梨華が群を抜きすぎている。その結晶とも言っていいほどのカットだ。髪の乱れ、濡れ、ビニール傘のチープさ、地味な水着、それらが雁首そろえて表情を引き立てているというこの奇跡。☆
  64. なんといっても横乳。あとベルトにのっかるわずかな腹。
  65. 石川梨華はプレーンな顔をしている。それがきれいに表れた例。水着で足を前方に突き出す。
  66. 窓の外をのぞく。
  67. 少しでもアゴが割れていれば仲間由紀恵のファースト写真集と相似。☆
  68. 窓際の光のなか左足をあげる。一連の髪型とメイクが続く。そろそろ横乳にも慣れてきた。
  69. ほほを膨らませて斜め角度からカメラを可愛くにらみつける。この表情は実に貴重かつ高級。これがくもりガラスの向こう側というのが惜しすぎる。☆
  70. 傘をさしたカットだけどこちらもくもりのなか。右目尻が水滴のせいでとがって見えるからか、石川梨華とはぱっとみ気づかないかもしれない。口元ではっきりわかるんだけど。
  71. 廃墟。シーンとムードの転換。
  72. 赤紫のワンピースドレス。まず尻に目が行く。もちろんパーマがかった髪も見逃してはならない。
  73. 布越しの影
  74. こちらをみやる。まだパーマの威力は発揮していない。
  75. 見開きで畳にうつぶせして上半身を起こす。背景が暗いのでパーマは変わらず目立たず。しかし照明で作りこまれた表情はそれがゆえに端正さに妖しさが加わる。唇を押さえると一気に顔がしまる。
  76. 前ページと見開き
  77. 心ここにあらず。こういう美少年いそうだな。口を半開きにして上唇が目立ってもほほを抑えきれればそこまで満腹感はでない。
  78. 庭に渡された板の上を歩く。ワンピースもほとんどが陰になり黒くつぶれる。だからこそシルエット的に胸と尻が突き出て石川梨華のボディが突き抜けてくる。陰になることにより髪と服がほぼ同色化することも気にはいる。茶黒と赤黒。ラフとプレーン。
  79. パーマで正面笑顔。スタンダードスマイルでもパーマだけで著しく艶やかさを増す。アダルトなドレスすら見事に着こなす。超ソレア。
  80. パーマヘアをアップにして唇を尖らせる。コミカルな表情にもお姉さんが教えてあげる系の男子中学生妄想が広がり続ける。
  81. 見開きで下を見る。こういうカットもまぁ長い写真集なんだから。
  82. 前ページと見開き
  83. 可愛いという言葉では足りない。ここまで石川梨華にやられたらどーすんの? 意外にシャ乱Q直球なんじゃないか。壁に寄り添って遠くを思いやる目。そうだ、これはシャ乱Q
  84. 一転。鏡を用いての接写。これまでにない顔の色。こういう直球の化粧のほうが充分破壊力は備えている。
  85. 風景
  86. 白いノースリーブ。鼻から口のまわりにかけてややほほ肉が圧している。服の白さに負けず肌もしっかり白くしてある。梨華肌は封印。
  87. んでほほ肉がひっかかるならそこをいじろう、というこのカット。網戸枠に右ほほを押し付ける。これによりバランスは崩されて、元からのバランスの悪さはかきけされている。
  88. 白ノースリーブで木の枝に手をかける。右脇。
  89. 見開きで水に水没し口から上だけをあげている。実にきれいな肌に仕上がっている。梨華肌でないが、その分端正さは楽しめそう。そしてビキニの予感。
  90. 前ページと見開き
  91. 最後にビキニを持ってくるあたり嬉しさ満点。ただ顔にピントが合わされていないので何を見せたいのかよくわからないカットになっている。
  92. 薄黄のビキニひざ上カット。腕や腹のスリムさと豊満なふともものコントラストがすばらしい。とくにここのカットはふとももが実にすばらしく満ち満ちている。
  93. 見開きで水に仰向けに浮かぶ。横乳もあおむけに寝ちゃだめでしょ。表情も上唇が気になるところ。
  94. 前ページと見開き
  95. 白ノースリーブ紺地白水玉膝丈スカートで堤防に立つ。風を顔に受けて軽くしかめる様も可愛さをたたえる。
  96. 風を顔に受け心地よさをあらわす。
  97. 堤防を歩く。写真に日付入り。「'04 10 17」
  98. 風を受けながらカメラを振り向いて笑顔。わずかな横胸に気を引かれる。正統派な梨華スマイルで締めた。
  99. 手を挙げる石川梨華の影。裏見返しと見開き。
  • 裏表紙 水中で体をねじった瞬間。
  • 裏カバー 8ページ目と同じカット。
  • ポスター表 緑水着。アゴのラインが妙。口をすぼめ気味なのがかえって悪影響か。
  • ポスター裏 水色地ワンピース。真正面よりもこれくらい傾けたほうが輪郭の動きが出てキレイ。

私の写真集の評価は、全体的な出来やバランスがどうとかよりも、まず心奪われるカットが3,4あれば充分満足だというもんなので、これだけ夢のつまった写真集ならば満足地獄に落ちる。
ありがとう。