工藤里紗の正念場

ヤングアニマルの急先鋒、工藤里紗が表紙巻頭を飾る。
どこかだれかに似ている工藤里紗。クオリティの高いグラビアを毎度魅せてくれるが、ここ最近の傾向として杏さゆり化の進行があげられる。眉とまぶたの形と、ホホ骨の高さからアゴへかかるラインが杏さゆりの雰囲気を持ってきていた。3ページのカットだけを取り出して、これ杏さゆりだよ、と言われたら一瞬気づかないかもしれない。
とはいえ、杏さゆりもポテンシャル溢れるグラビアアイドル。グラマラスさは杏に及ばないが、工藤里紗がそれだけの幅を持っているとプラスに評価したい。
ただ、肉感が増すことは表情の不安定につながることが多い。顔に肉がつくと陰影と変わってくるため、それまでの印象がとらえにくい。不安定に見える要素になる。4ページ目と9ページ目のふくらみがわずかに不安定。これは幅があるとは言えない。工藤里紗がセカンド写真集までにどう体格を調整してくるかには注目するところで、ここからが正念場。
ラストカットは頭の長さと唇の強調が河辺千恵子風味。工藤里紗の魅力のひとつに唇の艶やかさがある。下唇のぽってりとした肉感に上唇のとがり具合を多彩に変え合わせることにより、豊かな表情を出す武器となっている。
なんだかんだで3ページ目は見所のあるカット。1ページ目のまだまだ引き出される新風味も含めて、もどかしいながらも良質なグラビア。これまでのグラビアと比べたら不安定なだけ。
10月29日公開「スリーピング・フラワー」(監督:柿本ケンサク)でいきなり主演。
Breath」 「スリーピングフラワー」制作会社公式 とくに情報無し


センター袋とじで紋舞らんというアニマルっぷり。萩尾ノブト先生は毎度すばらしい。
次号はヤングアニマルの女王、小倉優子。そろそろミスアニマル殿堂入りしてください。