もきゅの座を守れ 『野ブタ。をプロデュース』 第9回

カスミちゃんみたいな人に実社会で絡まれたとき、どうすれば最も効果的な対策を取れるのだろうか。
柊瑠美のもきゅっぷりに、黒川芽以のことが心配になりました。もきゅの座を奪われてしまう。ただ瑠美様の方はもきゅというよりも、もりっ、とか、もこっ、の方が合うなあ。やっぱりもきゅはめいてぃの方で。


途端に奈落に落とされるほりきた。バレるの早すぎます。さすが全十話。
「もっともっと親切にして、いちばん効果的なところで叩き落してやろうと思ったんだけど。残念だね」
という瑠美様の発言は、ドラマの制作者、視聴者双方の心を表しているようだ。


戸田恵梨香との邂逅。ここで戸田が追い討ちをかけたら神展開だったのに、とは思うけれども無闇に重苦しい展開にすることはないのか、人間くさい悪役として心に残るキャラになったのにな。
屋上での戸田の可愛さはさらに磨きがかかる。かきわりのいい人ではなく、お互いある程度の事情は分かち合いながらも距離を保つ姿勢が、今度は語り手のようなうさんくささを産みながらも新味をみせる。
ほりきたも、揺り起こした瑠美にごく当然のように「屋上で、飛び降りた夢を見たの?」と聴くところが電波風味。


亀梨君が戸田を呼び止めるシーンは、せっかく小ネタを入れていた番組なんだから、「ちょ、ちょ待てよ!」と先輩の真似を見せてほしかった。シリアスシーンだけに断念、残念。気を利かせて少しだけ席を外す山Pが素敵すぎる。
不意に挿入されるよっしーエピソードは重苦しさの箸休め効果を狙ってのものだろうが、最終回へ向かう段階なのだから、どうせなら最終回のエンディングエピソードみたいに語られた方がよかったのかも。コミカルに学校を追放されるよっしー! それをしないということはバッドエンドか?


冷静に考えたら、このクラス可愛い子多すぎよね。山Pとほりきたばっかり見てたから、こういう連ドラではいつも気づかずに終わってしまう。広い視野って大事ね。
あと、このドラマしきりにヘリ音が鳴っているんだけども。ヘリ、ヘリ音。