『日本以外全部沈没』

初日に行ったら、チケット完売だからまた来てね☆、と受付の美人に言われた。
で、２日目に行ったら、別の受付美人から、観覧者多数のため立ち見になっております☆、と言われたから立ち見をした。

LOVE＆PEACEがテーマのこの作品、なわけはない気はするけども、河崎実エキスに満ちた作品世界となっている。河崎監督はハートフルな展開を強引に持ってくるのが上手い。自然にハートフルにさせようとして「強引だ」と揶揄されるドラマが多い中で、河崎監督は真正面からヒューマンだ。この展開もC調だからこそ出来るくだらなさに包まれる。
公開２日目だからストーリーに触れられず、うやむやな言い方に終始してしまうけど、日本以外が沈没して外国人が日本に難民として溢れかえったらこうなった、というお話。
人種差別を笑いとする流れがほとんど日本には無いみたいだから、笑っていいのかな？　いいや笑っちゃえハハハハハ、というテンションに持ち込む展開は素晴らしいと思った。やったもの勝ち？　他に作中に散らかされたネタをネタバレにならない筆力で一つひとつ紹介できないのが残念。
一番心に残ったのは、募金。こうなるだろうな、確かにこうなるだろうな、とくすぐられた。

初日すごすごと帰るときに河崎実大先生にエレベーターの入り口ですれ違ったのだけども声をかけそびれて悔しい。

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