『ファミ通町内会』二丁目が発売

「日本一レベルの高い」という名に恥じなかった第1弾発売*1から早7年半。週刊ファミ通の読者投稿コーナーである「ファミ通町内会」の単行本第2弾がついに発売されていました。

ファミ通町内会 二丁目 (ファミ通ブックス)

ファミ通町内会 二丁目 (ファミ通ブックス)

第1弾は1986年から2000年までの15年間分を一挙に掲載していましたが、今回の第2弾は2001年と2002年の2年分を1冊に*2

  • 電気イスの電流を、受刑者の様子を見ながら上げたり下げたり
  • 大僧正とかいう人がぬか漬けをタッパーに入れて帰っていきました。
  • インターホンを鳴らしたら、家がきりもみ回転しながら飛んでいきました。

しょっぱなの「わたしの報告書」コーナーからこの出だしです。フォントいじりの基本にして極意、「太字強調」を素敵に活かしきれている好例だと思います。ブログ面で読むより、単行本で読まないと心地良いあざとさを伝えきれません。
コーナーの数もやたら豊富なのが特徴です。こういう再録もの、例えば同誌の「ゲーム帝国」は同じフォーマットで単行本1冊通すので、正直なところ中途で飽きてしまうことがあるけれども、町内会は無理やり強引に色を変えて飽きを遠ざけさせます。素敵だな、と思って。



ゲーム帝国」と「ファミ通町内会」という投稿界における二大巨頭を抱えるファミ通には、たしかに「日本一レベルの高い」投稿雑誌という側面があったのは実感として残っています。10年ぐらい前の感触です。
かつてシコシコとマル勝スーパーファミコンの投稿ページにネタを投下していた身としては、内輪ネタが息吹くマル勝よりも、突き放したファミ通の空気の方に憧れが実はありました。


いま最も面白いと感じる投稿コーナーは、『SPA!バカサイの「PRIDE&IQゼロ」の鋭意溢れる罵倒文句です。他のコーナーはどうでもいいのですが、ここだけは漏れなく勃起します。粋な悪口を投げかけられる大人になりたいと精進します。

*1:ファミ通町内会―AS SEEN ON FAMITSU1986‐2000 (ファミ通ブックス)

*2:「はじめに」でも「つまり前回よりネタの削ぎ落としが少なく」とパワーアップを誇示しておりますが、むしろ2009年の今になってもまだ2002年までしかまとめてないのか! という方にワンダーを覚えてしまいます。