『ファミ通町内会』二丁目が発売
「日本一レベルの高い」という名に恥じなかった第1弾発売*1から早7年半。週刊ファミ通の読者投稿コーナーである「ファミ通町内会」の単行本第2弾がついに発売されていました。
- 作者: 週刊ファミ通編集部
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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第1弾は1986年から2000年までの15年間分を一挙に掲載していましたが、今回の第2弾は2001年と2002年の2年分を1冊に*2。
- 電気イスの電流を、受刑者の様子を見ながら上げたり下げたり。
- 大僧正とかいう人がぬか漬けをタッパーに入れて帰っていきました。
- インターホンを鳴らしたら、家がきりもみ回転しながら飛んでいきました。
しょっぱなの「わたしの報告書」コーナーからこの出だしです。フォントいじりの基本にして極意、「太字強調」を素敵に活かしきれている好例だと思います。ブログ面で読むより、単行本で読まないと心地良いあざとさを伝えきれません。
コーナーの数もやたら豊富なのが特徴です。こういう再録もの、例えば同誌の「ゲーム帝国」は同じフォーマットで単行本1冊通すので、正直なところ中途で飽きてしまうことがあるけれども、町内会は無理やり強引に色を変えて飽きを遠ざけさせます。素敵だな、と思って。
「ゲーム帝国」と「ファミ通町内会」という投稿界における二大巨頭を抱えるファミ通には、たしかに「日本一レベルの高い」投稿雑誌という側面があったのは実感として残っています。10年ぐらい前の感触です。
かつてシコシコとマル勝スーパーファミコンの投稿ページにネタを投下していた身としては、内輪ネタが息吹くマル勝よりも、突き放したファミ通の空気の方に憧れが実はありました。
いま最も面白いと感じる投稿コーナーは、『SPA!』バカサイの「PRIDE&IQゼロ」の鋭意溢れる罵倒文句です。他のコーナーはどうでもいいのですが、ここだけは漏れなく勃起します。粋な悪口を投げかけられる大人になりたいと精進します。
*1:「ファミ通町内会―AS SEEN ON FAMITSU1986‐2000 (ファミ通ブックス)」
*2:「はじめに」でも「つまり前回よりネタの削ぎ落としが少なく」とパワーアップを誇示しておりますが、むしろ2009年の今になってもまだ2002年までしかまとめてないのか! という方にワンダーを覚えてしまいます。