武田泰淳

最初は武田泰淳で卒論いこうかと思ったくらい。『富士』、『ひかりごけ』、『司馬遷』にとどまらない。
『十三妹』ISBN:4122040205はホントに面白い。たぶん、シスタープリンセスのパロディだと思う人も出てくるだろうなタイトル。もちろん13人の妹が出てくる話ではありません。中国任侠小説です。中公文庫。
なんと、表紙並びに挿絵全てが鶴田謙二なんだ、コレが。武田泰淳鶴田謙二のコラボレーション! もうこれだけで読者層は爆発的に広がってもいいはずなのに。でも鶴田謙二の表紙に『十三妹』ってタイトルだったら勘違いして買う人もいそうだな。
確かにごちゃまぜな小説なんだけど、これだけ読んでれば破綻感も受けないし、なかなか面白く読める歴史娯楽小説。