拉致被害者へのバッシング

「言いたい放題の権利」を問うわけのわからん批判などは捨て置いていい。もちろん、拉致被害者家族の発言の刺激的っぷり、挑発ぶりも問題はある。そこだけを切り取られたら、何を生意気なド阿呆と思ってもやむなし。
そもそも拉致問題外交問題に対する充分な知識も展望も私見ももてるはずのない我々大衆に、そういう断片だけを見せて世論を動かすのって楽ですね。ハッ。
「ネットの普及でマスコミによる世論操作ができなくなった!」ってのももう少し先の話だろう。決定的な情報ソースを持つのはまだマスコミ・政府が主。それにたいするアンチとしてのネット世論なら、それはまだマスコミソース、政府ソースに立脚したものに過ぎない。
情報判断の視点が増えたのはいいことかもしれないけれど、一次情報がより増えることを期待。でもそうすると、個人個人の情報処理能力がさらに試されて、めんどうになって、やっぱお手軽に見解をくれるマスコミ万歳! と。