共感−ネット−実況

ネットが普及して大きかったことのひとつに、「ああやっぱこれってみんな思ってたんだ」という感覚だと思う。あー、やっぱYAWARAちゃんは以下略とか、あの企業は以下略とか、このシステムは以下略とか、いまならば宮里藍は以下略とか。もちろんネットが世界の全てじゃなく「みんな」というわけではなく、ましてやそのなかのさらに小さなコミュニティでもって「みんな」と指すのは「現実」的に間違っているのだけども。
それでも、「自分」の感覚は「みんな」といっしょなんだという共感を得ることができるツールという存在は大きい。
さらに先鋭化したのが実況板であって、これはその瞬間瞬間の感想・感覚が「みんな」と一緒ということを確認する場だろう。「突っ込みどころ」という要素の共有、しかもそもそも似たものが集まるからなおさらその感覚は鋭くされる。実況板の楽しさはそこに起因している部分が大きい。