芥川賞直木賞結果への
「http://media.excite.co.jp/book/news/topics/114/p09.html」
大森望と豊崎由美の選評評が早くも即うpされていました。この二人はフットワークの軽さがすばらしいと思います。
焦点は阿部和重「グランド・フィナーレ」がどのように読まれてしまったのか、というところ。
共同通信は、
ロリコンの男が仕事も家庭も失って故郷に帰る姿を描き
「芥川賞に阿部和重さん 直木賞は角田光代さん」
と要約と言うかなんというか、ほとんど内容の見えない簡潔ぶり。
んでメッタ斬りの二人が触れているのはNHKニュース7での、児童性愛者が立ち直る話、という内容紹介。上記ふたつのあらすじ紹介だけでも大きく印象変わります。
ところで、
芥川賞選考委員の宮本輝さんは「(実際に起きた)事件とは関係なく、小説としてきちんとした世界をつくっている。小説家としての芯(しん)が太くなった」と評した。
(共同通信)
という宮本輝の選評は舞城王太郎への皮肉と捉える邪推を発揮してみる1月14日の昼下がり。いや、もちろん奈良の事件がまだ糸を引いているという判断からのフォローでしょうけれども。