工藤里紗写真集『RISACCHI!』全ページレビュー

グラビアに重きを置くアイドルのファースト写真集としては見事に正統派の構成をとる。水着の種類をふんだんに揃え、水場・陸上・屋内と撮影場所もバリエーションを持たせる。
特徴を挙げるとすれば、(非水着としての)着衣が極端に少ないこと。ブラとボトム部ビキニの両方が見えていないのは、白キャミソール&黄ストライプのスカート。裏カバーのやつ。それと中盤で出してくる青系統の上下だけ。スカートは透けているし、トップは上下ともに丈が短く露出が大きい。写真集の中でどう着衣を魅せてくるかは今後の課題だろう。
あとひとつ、ファースト写真集の割には、表情が多彩ということがすばらしい。撮影スタッフが工藤里紗を活かしてきて、加えてアクアハウスの編集がよかったのかも。そしてそもそもの工藤里紗のアイドルとしてのポテンシャルの高さがうかがえる。
あえて問題点を捻出するならば、髪型の変化の少なさ。水で濡れたときを除くと、デフォルトの髪型(さらさらストレート・ゆるく遊ばせる)と、つむじあたりでくくった髪型(P32-33,74-79)の3種類かなあ。
ファーストだからか、明るさにベクトルが向いているのは明らかだ。今後、「オトナな」なんてコンセプトの写真集を出してくるときに、どうなるんだろう。

工藤里紗 ファースト写真集 RISACCHI!

工藤里紗 ファースト写真集 RISACCHI!

というわけで全ページレビュー。数字はページ数。☆はステキカット。

  • 表カバー くどさのない見事な笑顔は表紙にふさわしい。目を線にするまでに笑うのではなく抑えた感じで、これが工藤里紗の勝負笑顔なんだろう。黄色ビニキに薄手の青メッシュビキニを重ねて、透けと薄さがエロ。ビキニの濡れ具合はもちろんのこと、腕に透ける血管も、薄肌フェチにはたまらないところ。そして両腕で寄せるように魅せる胸の谷間! 文字が忙しい印象を受けるけれど、すばらしいカバーだと思う。
  • 表表紙 裏表紙と合わせての見開き。詳しくは裏表紙で。
  • 表見返し 小カット合わせ。ひとつひとつが写真集の1ページカットになっても十分なクオリティ。特に右上カット右胸の影のつけ方が絶妙。顔とくに頬もすっきりと出ている。あとは上2左2のカットの表情がこれまでのグラビアからは珍しい薄めの笑顔。
  1. 小カット合わせ。こちらも小さく載せるにはもったいないグラビアばかり。右上カットだとよくわかるけれど、工藤里紗のビキニ全身ショットは胴の質感が露出感を強調してくる。だからこそ腰骨もより活きてくるのだろう。右2下2の笑顔もほほの力がきれいに抜けていて好感。
  2. 見開き
  3. 見開き。タイトル表示。水面に浮く花。
  4. 白キャミソールに黄色・濃淡グレーのストライプ柄スカート。ごく薄い笑顔ながらも、実質1ページ目でいきなり視線を外されて、見ている側は気が気ではない。
  5. 右ページの視線外しで受けた不安を即かき消すカメラ見つめ目線。口角をわずかに上げるだけの表情。力が抜けた自然風味の落ち着き。V字に開く胸元をささやかにアピール。
  6. 「笑うと目が線に」なるりさッチスマイル。鼻元が寄るほど大きく頬をあげる、魅力が強烈な笑顔。自らスカートをたくし上げる、がボトムビキニがみえるほどでもない。
  7. しゃがみ。上視点からのカットなので胸元を見せてくるはずなのだけど、上目気味の極微笑に目がいく。カメラに頭が近いと、頭が大きくみえるから体が相対的に小さく写り、小柄・幼さ、といった印象を受ける。
  8. 色味を変えているけれど、裏カバーと同一ショット。膝上でスカートを横に広げてみせる。顔が黄色がかって見えるから、どちらかといえば裏カバーの色味の方がかわいくみえる。
  9. 片足をプールに突っ込みかける様子をブレさせて写した動きのあるカット。りさッチスマイル。自然に笑うとこの笑顔になるんだろう。
  10. 見開き
  11. 右ページと見開きで海岸。寒色系の花柄ビキニ。後述するけれどこのビキニの質感がすばらしい。工藤里紗は斜めから撮ると輪郭がゆったりとしてみえる。これが笑顔だと肌のなめらかな質感が誇張されて、強い笑顔を作る顔のパーツをしっかりと受け止める。加えて相変わらずのローライズビキニっぷりからこれ以降のカットへの期待も膨らむ。
  12. 口元を上げずに半開き気味。珍しい非笑顔。半身から顔を正面に傾ける、ぼんやりと訴えかける目線。こういう力を抜いた表情と、力強い笑顔のギャップが、月並みながらも引き込ませる。
  13. 写真集のベストショット。岩を背に寄りかかり気味に立つ。顔の輪郭がゆったりと出ているのもむしろ好感触。引っかかりのあるような弾けきれさせていない笑顔に強く惹かれる。下半身のゆったりとした肉感、とくに下腹とフトモモがすばらしい。その上、このビキニのフラットな質感、ややキツめなのかしっかりと肌にフィットしている様子がたまらない。☆
  14. 全身見返り。ヒップにかなりの魅力。小さな水着の多い工藤里紗は小ぶりなヒップを活かすことができている。見下ろし気味の視線も怪しいやさしさ。
  15. 右ページの表情から一転して、おどけた笑顔。口をすぼめる笑顔は珍しく、しかも可愛い。ポーズも全身がよく伸びていて、面積の小さいビキニが活きている。くびれのなさが、むしろ触感の浮かぶような肌の良さを引き立てているようだ。
  16. 見開き。前出の白キャミか。楽しげな表情よりも、空いた脇の健に目が行く。
  17. 見開き
  18. 黄色の上下ビキニに、上だけ青い透けメッシュブラを重ね着。表カバーと同じ水着。顔のパーツの凹凸を極力薄めて、フラットに可愛さを見せてくる。目を線にはせずにしっかりとカメラを見据えて、口元で笑う、正統派な笑顔。
  19. 全身直立で、顔は足元のプールへと下げ気味。半跏思惟像のような手足の細さ。目をつぶってもかなり可愛い顔できるのではないか、と期待が膨らむ。
  20. シャワーを浴びながら見返り。黄色ビキニが水に濡れて柔らかさを増している。それでできるシワがエロい。
  21. エストショットで口を閉じて笑み。目元を意識している様子。珍しい表情なので注目しておきたい。
  22. プールから上がるところ。目を閉じきらない笑顔がこの写真集では多い。こちらの笑顔の可愛さも今後、雑誌グラビアでも見てみたい。
  23. 両こぶしを頭にあてるポーズ。昔の若槻千夏がやってそうなイメージ。一見すると工藤里紗とは気づかないかもしれない目と口。おそらく、歯を閉じて、上の歯だけ見えるように口を開く笑顔が、これまでの工藤里紗っぽくないのだろう。注目したいのは下半身の肌の質感が見事に写されているということ。
  24. 見開き。オレンジのビキニで横向きに寝そべる。口元わずかに含み笑い。雑誌グラビアに載りきらなかった表情のバリエーションが楽しめるのが写真集のいいところ。こういう表情もできるのか。ただ、ページ間に胸を持ってくるのはもったいない。
  25. 見開き。下半身。
  26. 四つんばい。エロさならこのカットが一番かもしれない。腕やフトモモでビキニ布部位が隠れて、何も着ていないかのような錯覚を味わえる。指や10円玉でビキニの部分を隠すようなもの、それをデフォルトでやってくれている! 意地悪そうな笑顔もすばらしい。ここにきて強調してきた谷間も見逃せない。☆
  27. 横身での上半身アップ。顔と胸の両方を魅せてくれる。小さめ水着が肌に食い込んできてやけにリアルな柔らかさ。こらえきれないような笑いも可愛い。
  28. 赤紫のビキニ。不思議なくらいにローライズ。これで泳いだら間違いなく脱げるだろう。足の付け根にできる空間がエロを生み出す。
  29. 上半身。谷間をつくる水着ではないから大きく開いた胸の質感を楽しみたい。流してくる目線はいいけれど、わずかにアゴが気になる。
  30. 体育座り。このポーズの場合は股間に目が行きがちだけど、アゴを引きながらこちらを見つめる目線が力強い。テレビや雑誌だと気づきにくかったけれど、いわゆる目力がかなりある。
  31. 上半身だけ起こすお決まりのグラビアポージング。左胸がこぼれそう。
  32. この写真集最大にきわどいヒモパン白ビキニ! 直前につけていたであろうビキニのあとがうっすら見えるぐらいにヒモ。ペットボトルで水を飲む様子だけれども、日差しで顔がとんで見えづらい。それでもヒモパンのインパクトが深すぎる。
  33. 胸元が鳥肌立ち。落ち着いた表情と小さな水着。
  34. 一転して黒地に花柄の水着に、派手な花柄のシャツを羽織る。サンダルをウサギの耳にみたてて大きく口を開けおどけた表情。この髪型だとどうして杏さゆりっぽさは感じてしまう。ほほの厚さや目を閉じたときのまつげの様子としっかり輪郭どるくちびるが杏っぽいのか。口を縦に開けた時は特に。どちらもしっかり可愛いのだけれど。
  35. ハスの花を摘もうとする様子。コレだけだと着衣に見える。着衣へのポテンシャルも十分か。
  36. 見開き。両手にサンダルを構える。垂れ目気味に魅せてくる微笑が可愛いんだけれど、ページ間に見せ所を持っていっちゃもったいない。
  37. 見開き
  38. 上ピンク、下白地にピンク柄のビキニに、キャミソールを思いっきり着崩れさせて身に着ける。杏っぽさ。
  39. 着崩れさせて体勢まで崩させると、異常にエロが増す。無理やりに左胸を露出したシチュエーションにとろんとした目線には申し訳なさすら感じてしまう。
  40. りさッチスマイル。胸の谷間もぼやけながらも見せてくれる。ここは左のページとの表情の違いを楽しむのだろう。
  41. 右ページの弾けた笑顔と好対照の、かすかな笑み。「かわいい」という言葉が指示するのは見事にこの表情だろう。☆
  42. キャミソールを着崩さずにしっかりとおろす。とろける笑顔と、腰骨から股間へと流れるラインがすばらしい。とくにここの笑顔は注目しておきたい。雑誌グラビアでも希望。☆
  43. そしてもう一度、りさッチスマイル。髪をつまんで持ち上げる、つまり脇カット。でもその付近にはフォーカスが合っていないのか質感がよくわからないのが惜しい。
  44. 顔の可愛さならここのカットがベスト候補。枠にアゴを乗せてカメラのほうへ顔を突き出す。やや寄り目がちなのも抜けていながらも一途な印象を魅せてくれる。はっきりとした垂れ目ではないのにキツさは微塵も感じられない。☆
  45. 黒ビキニで横たわり上半身起こし。抑え気味の笑顔ながらも、ほほとアゴが重ため。
  46. 黒ビキニで水中から顔だけ出す。水中カットはあまりよく見えないんだけれど、色がフラットに見えるのはいいのかも。
  47. もぐったらしく、濡れた髪をアップにしている。最近の工藤里紗は髪型に大きく変化をつけてこないので貴重なカット。
  48. 見開き。左ページを頭にして寝そべる。明るめに写すのは好きだけれども、これはとばし過ぎかなあ。
  49. 見開き
  50. 紫の水着。こういう水着は何て呼ぶのだろう。前方はチューブトップのように左右で割れてはいないのだけど、横から後方にかけてはヒモ。珍しく大きめの水着だから違和感を持ってしまう。
  51. ベッドに寝そべり後ろからのショット。紫っぽいスケスケのシャツを羽織っている。ヒップは光のせいで質感がわかりづらい。尖らせている口のほうに気を惹かれる。
  52. 見開き。ひざを抱いて寝そべる。胸の部分がページ間で見えなくなっている。右ページで股間にどうしても目が行ってしまう。その直後に左ページでこちらをしっかりと見ているものだから、ばつが悪い。自分で見せておいて、意地悪。
  53. 見開き。
  54. 青系統の上下、下は膝上15センチぐらいのスカート。縁側でヒザを抱くように中腰。この衣装で散らすようなミディアムヘアだとますます杏さゆりテイスト。
  55. 中空をみつめる横顔。こういった表情がもっと活きてくればいいんだろう。
  56. 縁側の角に腰掛けてりさッチスマイル。けっこうフトモモをみたいポージングだから質感を出して欲しかった。
  57. 右ページと同じ座位置。下唇を軽くかむ表情は珍しい。
  58. 赤いワンピースを着て大理石床に寝そべる。潰される胸が暗めで見えないのがもったいない。ただ、この暗さのおかげで黒目が完全に黒く写って、無機質な可愛さが引き出された。
  59. ベスト表情のひとつ。右腕にアゴをのっけて流し目。尖らせた唇が可愛さへ結びついたのはもちろんで、表情を抑え凹凸の少ない顔がすっきりとしたど真ん中の可愛さを魅せてきた。すさまじいポテンシャル。☆
  60. 見開き。うつぶせに寝そべって右手を伸ばす。視線を外すカットは少ない。気を抜かずに視線を外すとかなり可愛い。口の半開きもアホっぽさというよりも、むしろ自分の行為への一途さを感じさせる。
  61. 見開き
  62. 座りから目線を後ろに外す。口元の微笑から目線を外すあたりに心地よいもどかしさを感じる。
  63. 右ページのポーズからカメラ位置を斜め前方に持ってきたカット。明るめにとんだ顔は、目が非常に強く引き出されている。
  64. 乾きかけの濡れ髪で赤いキャミソールを脱ぎにかかる。前を隠しながらも目線はしっかりとこちらへ向けられている。軽く見下すような優しさをもった表情。濡れた髪が背中の肌に流れている様子がとてつもなくエロい。
  65. 前を向いて本格的にキャミソールを脱ぐ。下は白地に薄ピンク柄の水着。脱ぎかけというエロさも十分だけれど、やはりこのページは表情が重要だと思う。笑顔ではないが、親しげな印象を送ってくる柔らかな視線の流し方は見事。☆
  66. キャミソールを下にずらし座る。口元が小倉優子っぽい。もっとフトモモを活かすべきシチュエーション。
  67. 後ろ向きに座って振り返り。背骨フェチにはいいのかなあ。濡れ髪の表情はもちろん可愛い。だけどここは籐椅子に紐パンビキニで座るという、あああとが残るんだろうなあという妄想をいかせるシチュエーションに賛辞を送りたい。
  68. 畳み掛けるように、籐椅子にうつぶせになりやがった! 見開き。この右ページの腹部、ヒップ、フトモモの質感はすばらしすぎる。とくにフトモモの肉感がここまで見事に印刷されるとは、奇跡とすら感じてしまう。☆
  69. 見開き。こういう見開きなら大歓迎。挑戦的な表情も貴重でいいんだけど、右ページの肉感がすばらしすぎて、かすんでしまう。
  70. 見開き。今度の見開きは一転してボケさせてきた。いまいち。
  71. 見開き。顔にフォーカスが合わせて肌をきれいにみせてくる。ただこちらを向いているポージングで、見開き部に胸を持ってきてはもったいない。
  72. 顔のどアップ。ボケてる分、やわらかさが出ている。
  73. 顔のどアップ。右ページのアップよりは少しカメラを引いている。こちらは真正面から。口角上げ気味の直球の可愛さ。☆
  74. 見開き。白ビキニで寝そべっているようだけれど、だからページ間にかぶるのはきついって。表情がいいだけにもったいなさ過ぎる。
  75. 見開き
  76. ベッドにうつぶせに寝そべり上半身をわずかに起こす。疲れたような笑顔がたまらない。
  77. 前出の異常に小さいヒモパン白ビキニ。あまりの小ささからか右胸がはみ出しかかっております。この写真集ではそれほど目立たなかった骨盤もしっかりとアピール。
  78. 見開き。ヒモパンのヒモが体に食い込むというリアルな肉感のエロチシズム! そこに笑顔でもなく無垢気に視線を向ける危うさ。ゴージャス過ぎる。
  79. 見開き。
  80. 紫系で花柄の派手なビキニに極薄桃色の濡れシャツを羽織る。右肩を下げて来崩してきた。バストまわりの肌はきれいに出ているし、なにより自然な笑顔が極めてすばらしい。弾ける笑顔のりさッチスマイルは連続するとクドさを感じかねないけれど、こういう笑顔もクオリティが高いとなると、工藤里紗のポテンシャルの高さに恐れ入るしかない。
  81. 右ページの膝上カット。口元がくどいかも。腰もシャツで隠されてしまった。
  82. シャツを羽織ったまま水に飛び込んだら、透けて肌に張り付いちゃうじゃないか! ありがとう! 肌に張り付くシャツ。尻元に出来たわずかな空間が、その先に続くいやらしさを増してくる。
  83. 水に仰向けで浮かぶ。いまいち。
  84. 水に仰向けで浮かぶ、上半身のアップ。逆位置だからイメージを膨らませにくい。
  85. 目に花をあてて見立てる、おどけカット。胸元のかすかに感じられるふくらみ。
  86. 見開き。多分海を下に見るホテルのプール。そこで浮き輪に身を通して浮く。黄ビキニ。
  87. 見開き。
  88. 髪をアップにしてくれてはいるものの、福々しくみえてしまう。
  89. 外海に向かって突き進む(見立ての)工藤里紗
  90. 見開き。海と空。
  91. 見開き。スタッフクレジット
  92. 小カット合わせ。左下カットに浜さんの幻影(メロモのプロフィール写真版)を見てしまう。
  • 裏見返し 左上カットの青ビキニにやっぱり目がいってしまう。この体をくねらせるように立つのはグラビアのポージングとしてあるのかな、たまに見かける。
  • 裏表紙 黒に花柄ビキニに白シャツを羽織って水中へ。花びらを追いかける自然な笑顔がかわいらしい。
  • 裏カバー 写真集本編から7カットピックアップ。メインは8Pと同一カット。こちらだと顔色がより違和感なく出ているように見える。しっかりとこちらを見据える含み笑顔。


レビューで表情に触れなかったページでも、基本的にクオリティは非常に高い。工藤里紗のポテンシャルに脱帽した。