「スクール」をまとわされたモデルたち

スクールガール』がドアノブにかかっていた。ティーンズ誌モデル72人が一挙登場し、おのおのの制服姿を披露していく。
単一背景のスタジオ撮りで飽きさせないのは、カタログ臭が意図的に漂わされているからか。モデル尽くしなだけあって、ぶちゃいくな子が思い出したように挿入されてくる。モデルって何なんだろう。
ファッション誌の立ち読みは恥ずかしいけれど、どういうモデルが出てるんだろうと興味が湧いたときには手に取りやすいこの本と前作が役に立つ。ヴィレッジバンガードあたりだとビニ本処理はされていない。


普段のファッション誌では「学校」の臭いがほとんどせず、「制服特集」で制服を着ていても現実感が希薄に見える。ポージングとか撮り方よりも、制服の張り方に日常感が欠けさせられている印象。
しかし、この写真集ではユルい制服が詰まっている。「スクール」感触をまとわされてカメラの前に立つ「ガール」たち。モデルのはずの女の子たちがみせるユルさに気を惹かれる。
そうそう何度も使える技じゃないから、また来年あたり忘れかけたころに新作を出して、思い出させてほしい。そういう積み重ねなら嬉しい。


セーラームーンの5人は登場せず。