「オールヌード」という宣伝文句

成宮君が『anan』恒例の勝負企画「SEX特集」で「オールヌード」を披露するという話。
「禁断のオールヌード! 成宮寛貴の体に恋をする」というタイトルで期待をさせる! 内容は、全裸でベッドに寝そべったり、ズボンから半ケツを出したり。どこが「オールヌード」だ! 成宮君の男性自身、はさすがにまずくとも、ヘアぐらいは! とは思わないだろう。
男性グラビアと女性グラビアの違いか。

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男性グラビアの場合、基本的には乳首を出すことが女性ほど恥ずかしいとはされていないので、「ヌード」のハードルも上がってしまう。ショーツ一枚で「ヌード」と言える女性の一方で、パンツ一丁で男性が「ヌード」と叫んでも空しいだけだ。男性はパンツを脱いでこそ晴れて「ヌード」と宣言できるのである。
「ヌードあり」という宣伝文句に騙され続けたことはこれまでにも恨み節を連ねてきた。確かに「ヌード」には違いないのだけど、やはり乳首を公開してこそ「ヌード」を武器にする資格が備わるだろう。乳首が見えていないものは「セミヌード」だと正々堂々名乗ってほしい。買わないから。
さて、今回は成宮君の「オールヌード」。男性が女性のグラビアを見るのと、女性が男性のグラビアを見るのは趣が違うだろう。別に陰茎が隆起していなくても、ってこれは女性ヌードに当てはめたら発禁回収逮捕間違いないので言い過ぎにしても、乳首のような「法律的には雑誌に載せてもオッケーだけど、基本的にはタブーな秘密スポット」が男性には存在しないために、「ヌード」という言葉も位置づけが違うはずだ。出して尻ぐらい。
確かに服は脱いでいるから「オールヌード」に違いないけれど、肝心なところを見せてくれなきゃ「ヌード」のありがたみは無い。これが男性の「オールヌード」なら別に競泳選手グラビアと変わらないじゃない。肉茸はどのみち見せらんないんだから。
男性の「ヌード」に対しては、初めから期待通りの露出が約束されているのである。


それでも「オールヌード」という言葉にはインパクトがあるんだろう。センセーショナルさはかなり薄まるけれども。
来年は藤田伸二でお願いします。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/sep/o20050925_30.htm」 スポーツ報知
http://anan.magazine.co.jp/index.jsp」 anan公式 SEX号は28日水曜発売