天使なんかじゃない

写真集を読んでいて途中で飽きたのは久しぶりだ。写真集は安いものではなく、かつ立ち読みも普通の書店ではできないので、一発勝負。先行グラビアやジャケット表裏ぐらいしか判断材料が無い。なかにはそういう判断もせずに、使命感や熱い想いで写真集を買うアイドルがいる。安倍なつみもその一人。

アロハロ!安倍なつみ写真集

アロハロ!安倍なつみ写真集

安倍なつみ最新写真集はジャケットも素晴らしい。笑顔と肉感をギリギリに伝えきった、なっちのベストカットとも言える写真だ。発売を心待ちにして陳列即購入。
ソロ写真集ではほんの数カットしか水着を披露しないなっち。そのなっちがついにビキニをメインにすえた、アイドルらしい写真集を発売するのだから期待は大きかった。あのなっちが、ついに。でも夢を見すぎた。
顔はぷっくりと下膨れ気味だけども、笑うとホホの肉感が乏しすぎる。この違和感が顔を包んで、目周りの違和感、開く口の違和感、そして笑顔全体の違和感へとつながる。太ったような輪郭に、痩せこけたような肉感。何より驚いたのは、笑顔の時の目の貧相さ。ビキニカットの笑顔はほとんど目が潰れている。
この子がどうしてアーティスティックな写真集を推していたのかがなんとなく分かった。笑顔の単調さだ。基本は、目を軽く見開いたすまし顔と、口を大きく開けて歯を見せ目をクドく半月に曲げた笑顔、この二つ。アイドル写真集でこれでは飽きる。ビキニや衣装をガンガン替えても飽きる。


一時期は天使とまで言われた安倍なつみ、期待が大きすぎたのかもしれない。天使なんかじゃない。ファンを辞めていった人たちはそれに気づいていたのか。
DVDも買うけど。万が一、続編写真集が出たらそれも買うけど。