新型ユイルスにご注意 新垣結衣写真集『ちゅら☆ちゅら』

ユイルスといえば、品田ゆい、ではなく市川由衣。2002年に発売したムック名が由来*1で、確かにユイルスに感染したかのように、ファンは市川由衣のグラビアに魅せられ続けた。
しかも、ユイルスは一過性のものではなかった。先月発売の最新写真集*2も、高めの値段設定ながら、ファンはおおむね高評価で迎え入れた。新規感染者さえ生み出す始末。ユイルス、恐るべし。
そんなアイドル界に、さらなるポテンシャルを秘め過ぎた新型「ユイルス」が発生してしまった。早くから感染者は増していたが、昨日発売された写真集でその威力は確定的になるだろう。

新垣結衣写真集/ちゅら・ちゅら

新垣結衣写真集/ちゅら・ちゅら

新垣結衣が初「水着写真集」を発売した。

写真集のつくり

Amazonの書籍分類では、通常写真集の「大型本」ではなく、「単行本」という表示。たしかに小ぶり。相武紗季のラスト水着写真集*3と同じぐらいの判型かな。そういえばこれも集英社、週プレ。
大型写真集だと、どうしても「写真集でござい!」な存在感が前に出てくるが、これぐらいの大きさならアイドルアイドルグラビアアイドルという印象を透かして、モデルアイドルな匂いを漂わせる道を作れる。こしゃくな。

表紙から、岩田さゆりのお株を奪わんがばかりの純白。白いノースリーブワンピースでつかんでくる。笑顔、少なくとも口角微笑の新垣結衣を見慣れたファンにしてみれば、意外な真顔。この「真顔」と「白ワンピース」はあとあとに活きてくる。
普通、ワニブックスあたりの写真集の場合だと、まず開いてしまうのは広告チラシと読者カードが入れられたページだろうけど、『ちゅら☆ちゅら』の場合はそんな心配もなく、1ページ目から楽しめる。
グラビアに重なるように直筆メッセージが添えられていくという構成をとっている。よくフォトブックなんかでやらかすパターンは、メッセージに気合が入りすぎてグラビアを邪魔してしまうこと。でも、この写真集は違う。決してグラビアを殺さないメッセージ。むしろ、写真集読書につきものかつ致命傷にもなりかねない、「単調さ」を見事に感じさせず、グラビアを活かすメッセージになっている点が素晴らしい。それにはやはり、数を抑えたことと、むやみなポエム感をかき消したことに勝因があるんだろう。写真を見た新垣結衣本人の感想と、それをセレクトしていった編集者に拍手。ありがとう。

写真集の内容

先行カットとなった『週刊プレイボーイ』、「WPB-net」と同一ロケ。「WPB-net」の方でたっぷり画像や動画を獲得した身にしてみれば物足りないのかな、と予想していたが、現実は大逆転。紙メディアがいかに優れているのか再確認させられる結果となった。
惜しみなくビキニ全開! はなっからビキニ感が満たされています。モデルらしくスレンダーな肢体ながらも、ビキニに圧され締め付けられ、内包する肉感が魅力を出してくる。胸元も大胆に開いたビキニ。チューブトップなんかでお茶を濁す自称「水着」とは訳が違う。
表情も、新垣結衣の強烈な魅せどころである「笑顔」がふんだんに散りばめられている。かえって単調になりがちな「笑顔」も、地元の空気があるのか、完全に開放。こちらを見つめて笑ってくれる中に、不意に挿れられた伏目がちの笑顔、そして、真顔。表紙のインパクトそのままに、「笑顔」にも「真顔」にもアクセント符号を感じさせるポテンシャルに魅せられる。
この表情が出せるから、モデルアイドルの泣き所、「健康的」の呪縛からも開放された。「健康的」の笑顔の身体からにじみ出る肉感、「健康的」なモデルボディを見下ろす憂いた視線、プレシャス過ぎる。
そして表紙のもうひとつの要素、白ワンピース。後半に渓流の中に立つ新垣結衣がまとっている衣装なんだけど、この衣装に交錯するように、黒ビキニと黄色水着が交互に提示される。いったい、この白ワンピースの下はどっちなのだろう。純真になってしまう読者をまんまと騙まし込むテクニック。翻弄されながらも、どっちでもいーや、かわいーもん、と思わせかねない新垣結衣の可愛さは盲点かも。
水着の柔らかさも十分。堅いタイプの水着はそれで周囲の肉感を増す方向へとポジティブに受け取れる余裕を、新垣結衣はくれた。ありがとう。
http://wpb-net.shueisha.co.jp/wpb/aragaki_yui/」 集英社公式
この公式サイトだけでも魅せられ、感染してしまう。イナフだ!