笑いどころを教えてくれる?
特にテレビのバラエティでは「笑いどころ」を視聴者へ提示するために、古くは「笑い声」、ここ6,7年は「テロップ」を用いてきた。
そして、チャット、というよりも2ちゃんねるの登場により、「笑いどころ」提示の共有が視聴者同士でできるように。
バラエティ番組の実況スレで、「wwwwwwwwwwwwwww」がひたすら並ぶ様は、ついついテレビではなくパソコンのモニターに映るスレの方を見入ってしまうような心地よさがある。
さらに、一過性だった実況スレというメディアに対して、ニコニコ動画という記録性の高いメディアが生まれたことによって、さらに「笑いどころ」の共有という感覚が麻薬性を持っていることが実感できた。
これまでは、「笑い声」や「テロップ」といった演出で、擬似的な「笑いどころ」の共有感を覚えていた。「ここでみんなも笑っているんだろう」みたいな。
それが、確実に他のみんなも笑っているという記録が残るメディアが生まれたことにより、より「笑いどころ」の共有を確実に感じ、心地よさを覚えるのではないか。
メディアで一方的に提示されていた「笑いどころ」や、ついでに「泣きどころ」について、反感を持っている人も少なからずいたんじゃないかなあ。
「エンタの神様」やセカチューをはじめとした、一方的に「笑いどころ」「泣きどころ」を提示されていたコンテンツに対しての、ほんとかぁ? という反感。これを上手く汲み取れたのが実況スレであって、ニコニコ動画なんだろうなあ、という感触がある。
以下、ちょっと脇道に逸れる話。
2ちゃんねるのネタスレで気分的にはばかられるのが、「wwwwwwwwwww」や「ワロタ」という感想レスでスレを消費してしまうことでした。
でも、それもネタスレ自体をテキスト動画化して、ニコニコ動画で突っ込むことにより、思う存分「wwwwwwwwwww」を叩き込むことができる快感が生まれたのだろうなあ。
「就活に疲れた奴、一緒にこれで笑おうぜ」
たとえば、このニコニコ動画とか、まさにそう。
類似として弾幕系も? スレが埋まる快感を。
「弾幕ソングつめあわせ」
「《第一回》弾幕好きちょっとこい《弾幕コンテスト》」
ニコニコ動画は2ちゃんねるコンテンツの再評価の場として実に秀でていると思います。