女性誌カバーガール連載開始! どこへ行く『KING』

女性ファッション誌を堂々と買える層以外には、どうしてもとっつきにくかった「女性誌モデル」。そんな女性誌モデルを何とか男性にも伝えようと頑張ってくれていたのが、講談社の新鋭男性誌『KING』。先月号でも女性誌モデルを特集していた。
新機軸を目指してイマイチ何をしたいのか分からない『KING』。その迷走っぷりに惹かれて毎月買っているけれど、今発売中の10月号より早速新装。「2ndシーズン突入!」という煽りが実に頼もしく香ばしい。素敵だな、と思って引き続き購入。


女性誌モデルを男性誌で魅せるときの感触は、先月号の紹介時に触れた(「モデルの水着とアイドルの水着」)。
んで、今月号から改めて新連載される女性誌カバーガール特集。第1回は『oggi』の小泉里子
ところが、水着はもちろん、露出・エロは無し。唯一好意的にとっても、アイスクリームが口についているカットだけども、どれだけポジティブな妄想力を働かせればいいんだろう。
キレイなおねーさん、小泉里子。でも、わざわざ男性誌で肌の質感もリアルな、「男性誌グラビア」から程遠いグラビアを見せられても困る。
澤山瑠奈の13ページに渡るグラビアもそうだけど、まず根本的に画質が荒くないですか? 画質で無いならば、このザラザラとした陰影は何だろう。
小泉里子と澤山瑠奈のファンでなければ、価値を見出しにくいグラビア。普通に『KING』を買って、内容の一つとしてこの連載があっても、下手したら見飛ばされかねない。
男性には手が届きにくいけれども、まさに未知の宝庫である「女性誌モデル」を男性誌で紹介するというコンセプトは果てしなく素晴らしいものなんだから、もっとエロを底力に持つ男性読者の方を向いてください。


セントフォース新鋭美女図鑑」として、柳沼淳子、子尾かなよ、近本あゆみ、津島亜由子伊藤友里。こっちの特集の方が、可愛い子を可愛い子として魅せてくれているし心躍る。tvkファーストクラス』のスタジオで完結した「お手軽な」取材なのに、「こんな可愛い子がテレビにはいるんだよ!」というメッセージを真っ直ぐに受け止めることができる。
続く高杉さと美のグラビア4ページも、柔らかい生地のシャツという強力な武器も貢献して、ウキウキする胸元。ファッション誌のアーティスト特集の王道らしいグラビア。
『KING』の姿勢として、他の男性誌が狙っていない美女を魅せてくれる。この姿勢を信じて、来月号も買う。

KING (キング) 2007年 10月号 [雑誌]

KING (キング) 2007年 10月号 [雑誌]

メインの「大物入門」は異世界の話。下流路線が楽しい「SPA!」のカウンター雑誌になるのかな。