谷村美月ファースト写真集『花美月』

谷村美月の1st写真集が発売された。看板に偽り無く「水着」写真集であり、アイドルの初期写真集にありがちな「とりあえず水着」感の似合わない水着を着させられるチグハグさは無く、野暮ったい水着がかえってベストマッチでイナフだ!
水着自体はローレグまでに抑えられたとはいえ、大きめのTシャツからダイレクトに突き出るフトモモ*1や、ゆるめのタンクトップとフィットしたブラとのコントラストなど、ギリギリ残した幼い肉感を魅せていく演出が見事。素敵だな、と思って。
ボーイッシュというよりも少年っぽさが滲むビジュアルだからこそ、水着姿が背徳感と共に映えてくる。分量的には着衣:水着が3:1ぐらいだけども、着衣自体がキャミソールチックな薄着中心なので不足は無い。

谷村美月写真集/花美月

谷村美月写真集/花美月

http://wpb-net.shueisha.co.jp/wpb/tanimura/index.html」 集英社公式
4月にはドキュメントDVD発売予定。

谷村美月17歳、京都着。~恋が色づくその前に~ [DVD]

谷村美月17歳、京都着。~恋が色づくその前に~ [DVD]

女優アイドルになっていくんだろうけれども、グラビアの気持ちも忘れずに。

谷村美月写真集は見開きの使い方が素晴らしい

『花美月』のもっとも素敵な点は、見開きの魅せ方が極めて無駄が無いところだ。グラビアで一番の無駄は見開きカット、その中でも被写体であるアイドルがちょうどページの合間にくる構成は何がやりたいのだかさっぱり分からない。本を作る工程ではしっかりとしたカットになっているんだろうけど、いざ本になったら繋ぎ目に隠れて見えないわ、無理に開くと本が傷むわ、良いことがさっぱりない。
その点、『花美月』はB5変判という1ページが正方形に近い特異な形状を持っているからか、確かに見開きページは少なくないものの、被写体である谷村美月が左右どちらかのページに寄せられ、障害なく魅せられている。片側のページは背景のみになっているんだけども、ページの無駄遣いという感触は無く、むしろ谷村美月に集中させるべく背景に徹していて、巷にあふれる被写体ごと潰してしまう見開きの無駄遣いぶりに比べると、著しく良質な演出だなと嬉しくなってしまう。
どうせ見開きにするんだったら、本になったときの読者の気持ちも考えて欲しい。