『電気グルーヴのメロン牧場ー花嫁は死神』 電気グルーヴ

2001年8月18日初版発行 ロッキング・オン
電気グルーヴロッキング・オン社の名物編集者(長)山崎洋一郎がインタビューをする対談形式で構成されている。まずタイトルを決めようと話し合うのだが、その内容からして、アホ。『生理用ショーツに陰茎ねじこみ健康法』等が候補に挙がる。主に電気グルーヴの活動近況からの話題の展開が語られる。
カツラの人と会ったということから一回分の話題を作り上げたり、相原勇がYASUKOに改名したことにしつこく言及しつづけたり、そっとしてやればいいのに、「ニューヨークで再デビュー」ということに突っ込みだす。確かに、相原勇は何をしている。
「シャングリ-ラ」が売れてしまった時の電気の微妙なリアクションや、そこから唐突に繰り広げられる勘違いワールドが、読者を突き放す。この駆け引きが意図されたものとは思わないものの、それに読者は泥酔していまい、読中は疲れを感じずに、つい小休止を取ってしまった途端に、激しい疲労感を感じさせるバカ具合。それでもまず読んでしまうこの魅力はなんなのか。あとがきで彼らはうんこと勃起を例にとって説明しているので、是非、どうぞ。

電気グルーヴのメロン牧場-花嫁は死神

電気グルーヴのメロン牧場-花嫁は死神