世相、あらすじ本ブーム

去年から名作要約本ブームが続いてますね。これまでもぼつぼつと出てはいたけど、中継出版の『あらすじで読む日本の名著』が去年の6月ごろに出たのが今回のブームの走りになると思われる。まー齋藤孝の日本語ブームから流れてる面も大きいはず、この人が日本の名作をとりあげまくったからな。

ざっとあげてもこれだけある。ほかにも、名著案内系が豊富に出てますね。けっこうおもろいなと思ったのは、

登場人物の人間関係を図解してくれてます。
こういうのって、知ったかぶりをするためにみんな買うのか。教養主義って頑張ってるな。もちろんここからオリジナルへと行ってくれる、という大義名分はあろうとも、やっぱ楽に情報を知りたいという願望が強いんだろう。私もそう。
そろそろ「萌える日本文学史」とか出そう、…出ないか。日本の読者史をかましたのは前田愛、ヨソではヤウスが「挑発としての文学史」で読者史かましたけど、萌えという視点で文学史を説いたのはいまんところみたことない。