綿矢りさと読書論のはざまで 2

まぁ大学の書庫は大宅壮一文庫と違ってコピーも安くナイスですねー。というわけで集めた資料↓ (順不同・番号は便宜上)

  1. 綿矢りさ『インストール』での文藝賞受賞コメントと選評(「文藝」2001冬号)
  2. 綿矢りさ保坂和志の対談(「文藝」2002春号)
  3. 綿矢りさアンケートと「文芸担当記者たちが選ぶ今後活躍を期待する作家BEST 5」(「文藝」2002年冬号)
  4. 堀田あけみ『1980 アイコ 十六歳』での文藝賞受賞コメントと選評(「文藝」1981年12号)
  5. 島本理生『シルエット』での群像新人賞受賞コメントと選評(「群像」2001年6号)
  6. 島本理生『リトル・バイ・リトル』芥川賞落選時の選評(「文藝春秋」2003年3号)
  7. 金原ひとみ蛇にピアス』でのすばる文学賞受賞コメントと選評(「すばる」2003年11号)
  8. 平野啓一郎日蝕』での芥川賞受賞コメントと選評(「文藝春秋」1999年3号)

ほかに町田康『きれぎれ』と川上弘美『蛇を踏む』が芥川賞を受賞した時の選評もおもしろい、どちらも宮本輝石原慎太郎が酷評。『星々の悲しみ』とか『五千回の生死』とか好きですけど宮本輝宮本輝といえば笙野頼子のときにファンタジスタ極まりないコメントを発したことで有名だ。はっきりと好みで選ばれる芥川賞、来月発売の「文藝春秋」2004年3月号の選評が楽しみだ、特に宮本輝石原慎太郎。『蹴りたい背中』へのすばらしい酷評をお待ちしております。ハッ。というこのスタンス。
ちなみに『日蝕』は石原慎太郎が酷評。もう宮本輝石原慎太郎は酷評専門の頑固ジジィとして世間から後ろ指差されても気にせず我が道を突き進んでもらいたい、そのへんエンターテイメント。

綿矢りさ『インストール』ISBN:4309014372、『蹴りたい背中ISBN:4309015700
堀田あけみ『1980 アイコ 十六歳』ISBN:4309400574品切れ
島本理生『シルエット』ISBN:4062109042、『リトル・バイ・リトル』ISBN:4062116693、『生まれる森』ISBN:4062122065
金原ひとみ蛇にピアスISBN:4087746836
平野啓一郎日蝕ISBN:4101290318
町田康『きれぎれ』ISBN:4163193308
川上弘美『蛇を踏む』ISBN:4167631016