第130回芥川賞受賞インタビュー 「文藝春秋」3月号

もくじの綿矢りさの写真はけっこういい表情だ。これだけをカラーで載せてほしいぐらい。ただ、インタビューのタイトルはどうにかならんかったのか。「不登校パチスロの日々に父は」金原ひとみ、「太宰治を片端から読みながら」綿矢りさ。受賞作のタイトルが秀逸なだけにこんなアナクロなタイトルつけられちゃたまらん、いかにも文芸誌じゃ! という臭さがたまらない。
インタビュー、金原ひとみはインタビュアーの軽妙さ、特異な事にも私は動じませんよみたいな態度が笑える。綿矢りさは『蹴りたい背中』が『ファンの不安』というとんでもないタイトルになりかけたことや、左利きだという話題をふりまいてくれた。近代文学は何を読んだかと問われて、授業で読んだという二葉亭四迷浮雲』を挙げたが、ぷぷぷ、こいつ授業で読んだ本まで出してきてる。