ジェネジャン回想

思い出してみる。
バラエティ番組としてはわかりやすい構図や演出は常套手段なので、この番組は成功だと、いいバラエティ番組だったと言えるのではないだろうか。
ただ問題になっているのは、そのわかりやすい構図にはめられる側の心情と立場だ。わかりやすい構図を見て、そちら側への認識が浅い人たちはなおわかりやすい構図を堅固にするだろう。だから「バラエティだから」といって収められる問題でもない気がする。
こうやって話題が盛り上がっているのは日テレにしてみればしめしめだし、バラエティ番組としてはうまいことだけども、だからといってねぇ…。私自身はロリコンだのおたくだのといって貶められたことがないので構わんつったら別に構わないんだけども、だからといってねぇ…。
確かに、過去の類型的「ホモ」だの「オカマ」だの「ハゲ」だの面白いのだが、それは完全にバラエティだという了解があるから笑えるものがある。ジェネジャンやしゃべり場のようなあからさまにバラエティなんだけど、教養番組のからをかぶった番組が一番たちがわるい。
知識がある側は「はははまた馬鹿なことばっかり言ってらぁ」と思えるけど、知識を持ち合わせていない側は「おたく？　ロリコン？　キモいマズい、害！」と思わせるような教養番組的見せ方はまずいんじゃないだろうか。
そう考えると、一般のニュース番組も、私は一応のフィルターをもって懐疑的に見はするが基本的には真実として捉えようとする。でもこれも知識がある側にとってみれば、バラエティとしか捉えようのないくらいのものだったりするのかもしれない。
[id:siken:20000816]にも書いてあったり。