けっきょく南極、本にするのか「お厚いのがお好き?」 大冒険

id:d-sakamataさんの紹介。[id:d-sakamata:20040519]本にすることが判明しました。「本にしない」という文句に煽られて見事に後半は全部観ちゃいました、クソ、釣られたか、面白かったからいいけどさ。
これに関連して、あらすじ本ブームもそろそろ下火が見えてきました。日本の近代小説ではネタが尽きたのかバリエーションがつきたのか、漫画や古典や海外小説、果てはこのシリーズで哲学バージョンまで出やがりました。
『一冊で哲学の名著を読む―「ソクラテスの弁明」から、サルトル存在と無」まで17冊がよくわかる!』 荒木清 中経出版 ISBN:480612009X
もともと哲学はこういった概論系は出に出ているので、なんか結局元に戻っちゃった、みたいな脱力感がたまりません。以前にビートたけしかダンカンか「元気が出るテレビ」の放送作家の文章で、「ダンス甲子園」や「お笑い甲子園」とかの企画が出て、さぁ次は何をと「〜甲子園」企画を考えて、煮詰まった結果、「野球甲子園はどうでしょう?」という案が出て、「それ、結局、普通の甲子園じゃん」という、それと同じような印象。いや、まだ中身読んでないので、従来の概論本とどこが違うのか、評価はできませんが。
ブーム最高潮の3月4月の段階で、[id:siken:20040314#1079223537]これだけのあらすじ本が目に付く形で出されたわけで、そのトリとして最もバラエティにとんだ『お厚いのがお好き?』本がでて、締める、というキレイな終わり方をするのでしょう。
こういうのって、現代小説じゃできないんですかね? 版権の問題があるのかなぁ。あれほど話題になった(なっている)、『蹴りたい背中』や『世界の中心で、愛を叫ぶ』、『バカの壁』とかをまとめた要約本が出たら、それなりに売れそうな気がする。だって、独歩の『牛肉と馬鈴薯』のあらすじよりかは「役に立つ」でしょうし。
いや、もしかしたら『牛肉と馬鈴薯』ドラマ化、なんてことがないとは限りませんが。
お厚いのがお好き?お厚いのがお好き?スタッフ (編集) 扶桑社 ISBN:4594042023 「イーエスブックス:本:お厚いのがお好き?(仮)
誤配師については、けっこういろんなアイデア浮きましたが、とりあえずまた家に帰れてから。いや、まさにとりあえずはあと2時間でレポート書き上げないと、白紙白紙。
「意図された誤配」と「意図されなかった誤配」はけっこう差があって、前者は洗脳だの情報操作だの悪く言えばそういう方面も兼ねる。オウムのサティアン地下の発泡スチロール製(らしい)シヴァ神のやつとかは後者といえば後者だけども、それはオウム側が前者的立場で「誤配師」を誘導したわけで。
誤配師の誘導がプロモーターやプロデューサーの力量になるのではないか。