文学以外への波及

文学でのあらすじ本ブームをしばらく追っていました。んで「お厚いのがお好き?」というフジテレビの番組がそれ自体をはやくもパロディ化してしまい、パロディの成功としてそのものの本たちよりも面白いできになってしまった。それであらすじ本をパロディとしてきたこの番組が、番組自体をパロディとして終わった(これはかなり意図されたものがありそう)*1ことでブームも終わりかのような気がしてました。
ブームは終わったと言えども残滓はちょぼちょぼ出ているわけですが、狙わずにド直球で破天荒な視点から斬った本も出ず、ああこのまま鎮火するかなと思っていたところ、哲学にこのブームが波及しました。
そもそも、漫画には早くから飛び火していましたが、哲学に波及、そしてなんと歴史にも流れていきました。
『図説 地図とあらすじで読む歴史の名著』 寺沢精哲 青春出版社 ISBN:4413006747
史記』や『東邦見聞録』などを見開きページ地図つきで解説。中学高校のときに授業中あまりに暇だから図説を読んでいたときのような、懐かしさと大きな歴史・知識に触れる単純な楽しみを感じられてなかなか悪くない。
これからどのようなジャンルにこのブームが流れていくのかは引き続き注目したい。もしかしたら即終わっちゃうかもしれないけれど。
どうなんでしょう、基本的には「知ったか」ぶりへのアイテムとしたときに、

  1. 世界の名建築要約本
  2. 聞いたふりのできる世界の名アーティスト・洋楽あらすじ本
  3. 「こいつは目の付け所が違うな」と思わせる世相の読み方語り方

1はまぁありそう。2はちょっと欲しいかも。中学生のときとかに洋楽に周りが急激に目覚め始め、そのときには内田有紀withTあたりのファンでとくに苦しそうに歌う彼女らがたまらなく好きでした、そんな私にはオアシスだのの話題はわかなかったよ、ハイスタもリアル外人だと思ってたよ、そんな人を救う本。3を買い活用するようなファニーな人は、好きです。

*1:この自己パロディ化という手法すらもパロディ化しているやらしさ。嫌いじゃないです