権威付けとハードボイルド・ワンダーランド

ちまたに溢れて、ブームがなかなか過ぎ去らない「名作」「名文」だけども、そういったものがどのように権威づけられていくのだろう、ということをひとつの研究テーマにしている。
漫画は「文学」か? という議論とかかってにせぇやと、この場合は文学>漫画というヒエラルキーがみえみえしてしまう人が多いわけで、漫画は漫画でいいじゃない。
そこに颯爽とやってきた「ライトノベル完全読本」、ライトノベル、イェイ! というところ。
しかし、どうやらリアルタイムで権威付けがなされるケースを見ることができそうです、ライトノベルライトノベルでいいじゃん、イェイ、と思う人だけではないってことか。
というわけで、id:ohmomoさんより賀東招二「気まぐれ日記」。たしかにそういう指摘をすること自体が敏感に反応しているという意識をかえって指摘されかねないから、あえてこう創作者側が言及することは小さなことではないことを示してるだろう。
とはいえ、これは確証が無いから以下推測なのだけど、ライトノベルライトノベルでいいじゃん、という想いを持つ人がいる一方で、ライトノベルを文学として認めてもらいたい! という人がいるであろうことも考えられる。そしてそれを否定することはできないんじゃないか。