東京大学物語 初日初回と舞台挨拶

今日から全国順次ロードショーの映画版『東京大学物語』の初回を観にいった。覚え書き。
以下、ストーリー上のネタバレはありません。
前情報無しで映画観る派の方々はご遠慮ください。

乳首

この映画のウリは、何といっても「三津谷葉子が脱いだ!」ってところにある、だろう。多くのメディアで既報のとおり、乳首はありません。あるけれど、見えません。無念。
でも、驚くタイミング、範田紗々が脱ぎました。圧倒的な乳首の存在感。小柄にそぐわない乳房の豊かさ。イナフだ。え、いいの? と観てるこちらが腰が引けるような。いや、別の理由で既に腰は引けていたのだけども。原作どおりのメガネっ娘。セックスもメガネをかけながら。
他のカラみも含めて、三津谷葉子以外はみんな乳首出してるんだよね。そうなると、かえって乳首が見えないことが不自然。『ジョゼと虎と魚たち』のときは池脇千鶴が乳首を見せて、上野樹里が乳首を見せなかった。
乳首を見せることに必然性が感じられない割に、「脱いだ」が表に出すぎる映画もどうかと思う。でも、ある人は乳首を揺らし、ある人は布や手やフレームがうまい具合に乳首を隠してくれるなんて。どちらかに絞ってほしかった。事務所の意向で乳首NGだから仕方無いんだけど。
映画として、もったいなかった。

舞台挨拶

初回だけに舞台挨拶付。原作・監督の江川達也が登場すると拍手とともにところどころで笑いが漏れる。さすがだ。挨拶は淡々と進む。
範田紗々の華奢さに驚く。この細身に爆裂乳房が備え付けられたとは。
「江川監督からアダルトビデオを何本か借りて、家で研究しました!」と断言し、客を圧倒した姿勢は頼もしいというべきか。引くわ、と思うべきか。

本編

ストーリーに関しては、原作を水野遥サイドから。十数巻分のストーリーを一気に流しておきながら、やっつけ感は漂わない。
後半は劇場の一部を爆笑へと駆り立てた。こうなる前に、だれか火かき棒で江川達也を殴らなかったのか。笑。
舞台挨拶でも「賛否両論」になるだろうという予想が立てられた。なんでもない普通の映画だったらキツいけど、『東京大学物語』という漫画が脇にあって、江川達也が表現したかったんだから、これでいいじゃん。笑わせてもらったし。
ストーリー上の決着を目当てにこの映画を観に来る客は多数派じゃないと思う。むしろ、映画を観た後にストーリーへと思いを巡らせるような、角度を変えて考えると、良質なメディアミックスだったんじゃないだろうか。
映画版に漂う「だから何?」感は、漫画版と映画版をエンドレスに行きかうことで解決されるってか。笑。

役者たち

演技はひっかかるところもなく、キレイだった。三津谷葉子も上手いじゃない。田中圭はまさに村上直樹がはまり役。コミック版と違って村上主眼の作りじゃないから、見せ場は少なかったとはいえ、三枚目ぶりを見事に演じきった。
古典の土屋。笑。

客層

さすが舞台挨拶があるだけに、サンシャイン劇場1番館が満席で立ち見が40人ぐらい。
『ジョゼ』のときも『さよならみどりちゃん』の時もそうだったんだけど、「脱いだ!」で騒がれた映画の割には女性客多し。もちろん大きなお友達はたくさんいた。でも、田中圭君目当てなのか、黄色い歓声も舞台挨拶では飛んでいた。

エロスと三津谷葉子

もちろん、エロを目当てに観られることが多い映画だろう。でも、高ぶる期待は交わされる。
私も、「勃起を禁じえませんでした!!」とぴあの出待ちスタッフに話そうかと事前に準備していたが、勃起は勃起でしたものの、勃起がメインではない後印象。
カラみ自体が多くは無い、江川監督自身も「エロばっかりじゃないから」と繰り返したように、エロばっかりじゃない。


三津谷葉子はこの映画に出たことは、何らマイナスではなかった。むしろ、確かに次の一歩を進めた。グラビアアイドルとは別の道が生まれる、好例に立ち会えた気分だ。


よーし、私もハットトリック決めるぞ!
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