『東京大学物語』 短く感想

今日から公開の『東京大学物語』。さっそく鑑賞。エロとか舞台挨拶とか、詳しくは一つ下のエントリーで。
「勃起を禁じえませんでした!!」と吠えるつもりだったけど、江川監督が繰り返したように「エロだけじゃない」映画だった。

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三津谷葉子は水野遥の孤独と希望を見事に演じきった。田中圭は村上直樹の小物ぶりと平凡さを見事に演じきった。薄れかけた原作の印象を掘り起こし再構築する。ドラマ版では名ばかりだった『東京大学物語』を、スクリーンに実写として映し出すことができた。
後半の展開は、原作のオチが既に存在しているからこそできる、力技。立ち見すら混み合う劇場で、一部に爆笑を巻き起こしてしまった。セカイ系エヴァ、そんなキーワードを唐突に突き放す江川達也め。
ああ、原作を、漫画版を読み返してみたくなったなあ、と思わせる映画。原作付きの映画にしてみれば、幸せな感想なんじゃないだろうか。