石川梨華写真集のマンネリズムを楽しむ
石川梨華単体の写真集やDVDは無条件購入という縛りを自らに課して早6年。先月発売の最新写真集『アビュー』も当然のように買ってしまう。
石川梨華の写真集には、もう変わり映えは無いだろう。
徐々に大人っぽくなっている、というのはそりゃ人間だもの。確かに、なぜか竹書房から出されたファースト写真集『石川梨華写真集 Rika Ishikawa』と見比べると、「丸っこい」から「柔らかさ」へ感触の成長を感じるし、表情の触れ幅もバラエティを持ってきた、と紋切り型な「大人」となった。でも、写真集を見比べるなんて無粋なことをせずに、次々と発売される写真集を順繰りに楽しんでいると、大きな変化は感じられない。だが、それがいい。
毎度の石川梨華が変わらずそこにいる。心地よいマンネリズム。
滝をバックにして青基調の南国柄ビキニで正面からのカットは、アバラが浮きすぎて、後ろめたいエロさを感じる。ぽっちゃりしやすいモー娘。の流れを顧みると、ハロプロのグラビア路線をダントツで引っ張る石川梨華への心配は強くなる。
普通のグラドル写真集でここまでアバラを浮かせるカットは、読者を引かせてしまいかねないから、極めて新鮮だ。新鮮だからいいって訳じゃないけど、そういうカットも、石川梨華というマンネリズムの底をうごめく連続ドラマ。マンネリを感じているはずの自分も、そんな石川梨華ドラマに乗せられているのかもしれない。
- 作者: 渡辺達生
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2007/08/21
- メディア: 大型本
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