メールで言ったじゃんかよ!

ケータイメールは、書かれた文であるにも関わらず、「書いた」よりも、「言った」という動詞が引っ張られる方が馴染む。


ケータイメールは、作文というよりも口語に近いんだろう。
チャットや2chのように即時性の求められる分野でも、「言った」の方が座りがいい。メールでも速やかな返信が求められているようだ。
「携帯電話に振り回される中高生、メールは「5分以内返信」がマナー。」(narinari.com)
http://www.narinari.com/Nd/2007097922.html
むしろ、即時性の求められる「書き」分野は口語に近づいてくる、と言った方がいいのかも。


「メールにおける方言」とか、コミュニティごとの言語がジャーゴンとしてメールにどう現れてくるのかとか、「言文一致だ!」とか騒いでおきながら顔文字とかAAとかの発話不能なものが「言」側から出てきて言文一致を妨げてしまう逆転現象なんて、楽しそうなテーマね。
「文」を「言」に近づけようとする「言文一致」が、口語を母体にした「文」の方から裏切られるドラマとかウキウキします。
(400字 URL除く)